最後の一滴まで美味しく飲んでいただきたい! 
お茶によって淹れ方が変わります。

日本茶


「日本茶」と言っても、その茶葉の種類はいろいろあります。

貴方のご家庭ではどんなお茶を飲まれていますか? 緑茶、ほうじ茶、野草茶・・・?
それぞれの茶葉には、それぞれの魅力や特徴、また美味しさがあって、日本茶の楽しさを広げてくれます。
ここでは、そんな日本茶の代表的な茶葉についてお伝えします。

< 日本茶の種類と淹れ方 >

・玉露

玉露は、収穫前に3週間ほど、日光に当てない期間を作ります。
これでカテキンが減少し、アミノ酸が増加するため、とろりとした口当たりの濃く深い甘みが出ます。

・煎茶

煎茶は玉露と違い、日光を遮断せずに摘み取るため、程よい渋み・苦味を感じますが、ほのかな甘みも感じることができます。
日本茶の生産量のうち、約8割を占めるのが煎茶です。

<煎茶の美味しい淹れ方>
1.急須と茶椀にお湯を注ぎ茶器を温めます。
2.急須に茶葉4gを入れ、湯冷まししたお湯(約80℃)200ccを注ぎます。
3.1分間蒸らし、同じ濃さになるように均等に茶碗に注ぎ分けます。
4.急須の蓋をしっかり押さえて、最後の一滴まで絞りきります。
5.2~3煎目位まで美味しくいただけます。



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・かぶせ茶

かぶせ茶は、摘み取り前の2週間は日光を遮断します。
玉露と煎茶中間、両方の特徴を持った味を想像してみてください。

・粉茶・茎茶

粉茶・茎茶は、煎茶を製造する過程で生じた茶葉や茎のかけらを集めたものです。
手早く淹れられ、濃くふくよかな味わいを感じることができます。
茎茶は棒茶とも呼ばれ、雁ヶ音(かりがね)が有名です。

・芽茶

芽茶は、粉茶同様、煎茶の製造過程で生じたものです。
しかし、新芽よりも小さい芽が集まるため、芽に含まれる養分が多く、味わいも濃厚。
何杯でも抽出することができます。

・抹茶

抹茶は、碾茶(てんちゃ)を石臼で挽き、粉末状にしたもので、主に茶道で使用されます。
旨味や成分が凝縮されており、苦味は強いですが、まろやかな優しい甘さも感じられます。

・番茶

二番茶、三番茶という言葉を耳にしたことがあるかと思いますが、どういう意味かご存知でしょうか?
二番茶とは、二回目に積むお茶のことで、5月初旬に一番茶が積まれたおおよそ一カ月後に二番茶が摘まれます。
二回目に摘まれて作られたお茶を二番茶といい、三回目に摘まれてできたお茶を三番茶、それらをまとめて番茶といいます。
タンニンが多く、やや渋みの強い味わいとなります。

・ほうじ茶・玄米茶

ほうじ茶・玄米茶は、再加工茶と呼ばれ、煎茶や番茶などに手を加えて作成されたお茶のことを指します。
ほうじ茶は煎茶・茎茶などを高温で焙煎し、一気に水分を飛ばして作られるので、香ばしさは絶品です。
玄米茶は、番茶と炒った玄米を混ぜ合わせたものを指します。
普通のお茶より茶葉の量が少ないため、抹茶を混ぜてある玄米茶もあります。

・釜炒り茶

生の茶葉を蒸さずにそのまま釜で丹念に炒り、揉みながら乾燥させる中国から伝わった伝統的な製法です。

以上が主な種類になります。



番外編 
・野草茶

野草を乾燥させて作ったお茶。
1つの薬草茶だけでなく、複数の薬草茶をブレンドすることで、
自分だけのオリジナルブレンド薬草茶を楽しむことができます。
苦味や渋味の強い薬草茶もブレンドすることで、味も変わってきます。
病院に通われている方などは、医師に相談の上、自分の体調にあったブレンド茶を楽しんでください。

<野草茶の美味しい淹れ方>
1.お湯2ℓを沸騰させます。
2.お茶1袋(15g)を入れ10分程度煮出します。
3.そのままでも冷やしても美味しく召し上がれます。